概要・特徴
| 遺跡名 | 船頭遺跡 |
|---|---|
| 所在地 | 下関市豊浦町大字吉永 |
| 主な時代 | 弥生時代~中世 |
船頭遺跡は、2年間の調査で竪穴建物15棟、掘立柱建物53軒、土坑33基、溝状遺構26条など多くの遺構が確認されました。弥生時代後期の溝からは、多くの弥生土器が出土しました。また、古墳時代の集落からはカマド形土器などが出土しました。中世では、溝に囲まれた敷地が複数あり、その中にはそれぞれ建物群が確認されています。建物は母屋と、納屋、作業小屋とみられる付属棟から構成されていたようです。また敷地内には屋敷墓も発見されました。これらは輸入陶磁器を保有することから富裕農民層の屋敷地とみられます。このほか包含層から緑釉陶器など古代の土器群も出土することから、各時代にわたって船頭遺跡が当地の中心的地域の一つであったと考えられます。
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