概要・特徴
| 遺跡名 | 真尾猪の山遺跡 |
|---|---|
| 所在地 | 防府市大字真尾 |
| 主な時代 | 弥生時代 |
真尾猪の山遺跡は、佐波川左岸の丘陵頂部とその麓の斜面に発見された弥生時代中期の集落跡です。竪穴建物15棟、土坑156基など多くの遺構が確認されました。特に頂部の集落は比高40mに位置する高地性集落です。発見された土坑の多くは貯蔵用とみられ、炭化した種子や米がまとまって出土したものもあります。また急斜面をL字状に掘削した段状遺構もあり、狭い尾根筋だけでなく、斜面も生活の場として利用する工夫がみられます。ふたつの集落は同時期に営まれたとみられ、当時貴重であった鉄器を多く保有していることから、佐波川中流域の中心的な集落であったと考えられます。
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