概要・特徴
| 遺跡名 | 萩城跡(外堀地区) |
|---|---|
| 所在地 | 萩市北片河町、南片河町 |
| 主な時代 | 近世 |
萩城跡(外堀地区)は、毛利氏が築城した萩城の外堀端に築かれた町屋の調査です。当初の外堀は幅20間でしたが、土砂の流入や城下町の発展による町屋進出などにより、堀の東端に町屋が形成されはじめました。その後進出した町屋を含めて外堀整備がなされ、堀幅が8間となったのは18世紀前半から中頃のようです。調査では町屋の施設として、石垣、石列、礎石、カマド、廃棄土坑、井戸、埋甕、胞衣埋納遺構など多くの遺構が発見され、あわせて近世国産陶磁器をはじめとする大量の生活道具が出土しました。これらは当時の萩城下の生活や全国からの商品流通を具体的に物語るものです。また近世以前の遺構遺物も確認されたことから、萩三角州の歴史を考える新たな資料を追加しています。
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