概要・特徴
| 遺跡名 | 高野遺跡 |
|---|---|
| 所在地 | 下関市豊浦町川棚高野 |
| 主な時代 | 弥生時代~近世 |
高野遺跡は、川棚川下流域と響灘を見下ろす、標高10~30mの広大な沖積台地上に立地しています。調査区内では、弥生時代前期後半から中世にかけての大規模な集落跡を確認し、多量の弥生土器や石器類、土製品、土師器、須恵器などが出土しました。土製品では弥生時代の土笛といわれる陶塤や古墳時代の竈形土器などが出土しています。また、12世紀頃の墓からは、鉄刀子や木製櫛と共に湖州鏡も出土しました。本遺跡は朝鮮半島や畿内等、国内外における交易至便な条件を満たしており、弥生時代前半から近世にかけて各時代の遺構が密集しています。このように、長期にわたり拠点的集落であったことがうかがえます。
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