概要・特徴
| 遺跡名 | 中恋路遺跡 |
|---|---|
| 所在地 | 山口市宮野下 |
| 主な時代 | 古墳時代~室町時代 |
中恋路遺跡は、山口盆地の中央部やや東よりに位置します。
調査区内では、古墳時代から室町時代にかけての集落跡を確認しました。
奈良・平安時代の出土遺物としては製塩土器や緑釉陶器が出土しており、幅広い流通および官衙的な役割をもった施設の存在をうかがわせます。また、鎌倉時代の墓からは副葬品として青磁椀や土師器皿と共に銅鏡(和鏡)や雁又式鉄鏃、鉄小刀等が出土しており、被葬者は地域の有力者と考えられます。平成26年度調査区の南西部には奈良・平安時代の遺構、中央部には鎌倉・室町時代の遺構が密集しており、居住地をわずかに移動しつつ継続的に生活が営まれていたことが推察できます。
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