まいぶん山口

公益財団法人山口県ひとづくり財団 
山口県埋蔵文化財センター

於福金山遺跡 美祢市於福下

遺跡遠景(東から)

概要・特徴

遺跡名 於福金山遺跡
所在地 美祢市於福下
主な時代 奈良時代~平安時代

 於福金山おふくかなやま遺跡は、古代の製錬せいれん遺跡で、さまざまな形や規模の製錬炉が見つかりました。古代の銅製錬炉としてはほとんど例がない箱形石組みの炉から、鉄製錬との技術交流が考えられます。操業されていた時期が、ほぼ奈良時代~平安時代前半に限定でき、奈良の大仏鋳造の銅を送った長登ながのぼり銅山跡とも似ている点が多く、長門地域における古代銅生産の実態を解き明かす貴重な遺跡です。また、墨書土器や円面硯のほか、転用硯、緑釉陶器、都城系土師器、製塩土器などが見つかり、官衙的な特徴をもつ製錬遺跡と考えられます。

フォトギャラリー

調査区全景(南上空から)
箱形石組みの炉(南から)
製錬炉とカラミの出土した様子(南東から)
円面硯
墨書土器

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