まいぶん山口

公益財団法人山口県ひとづくり財団 
山口県埋蔵文化財センター

下津令遺跡 防府市大字台道

遺跡遠景(北西から大海湾を望む)

概要・特徴

遺跡名 下津令遺跡
所在地 防府市大字台道
主な時代 古墳時代~中世

 下津令遺跡(しもつりょういせき)は、防府平野の西端、大海湾を望む沖積平野とその周辺の丘陵上に位置する、古墳時代~中世を主体とする集落遺跡です。これまで10地区の調査を実施しました。古墳時代では、屋外に溝が巡る竪穴建物や造り付けカマドをもつ竪穴建物を確認しました。古代では、炉跡のほか、鋳造関連の遺構を確認したほか、緑釉・灰釉陶器が出土しました。中世では、周囲に溝を備えた建物を含む多数の掘立柱建物や井戸、土坑墓、畑跡等を確認しました。遺物は、土師器や瓦質土器、青磁、朝鮮陶器等のほか、墓内から鉄刀や刀子、土師器杯や皿等の副葬品が出土しました。

フォトギャラリー

カマドをもつ竪穴建物(沖ノ下1地区)
竪穴建物内から出土した土器(西柿ノ木地区)
周囲に溝をもつ掘立柱建物(西柿ノ木地区)
穴からまとまって出土した土器(西柿ノ木地区)
鋳造関連の遺構(西柿ノ木地区)
瓦質土器の足鍋が出土したようす(下瑞光寺地区)
発掘作業風景
現地説明会風景

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