巡回展「発掘された山口」(長門会場)で講演会を行いました
| 日時 | 令和7年12月6日(土) |
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| 場所 | ヒストリアながと |
令和7年度の巡回展「発掘された山口」をヒストリアながと(長門市東深川)で開催しまし、これに伴い12月6日(土)に講演会とギャラリートークを行いました。
講演会では、「発掘調査でわかること」と題して、発掘調査が行われる理由、どのように調査が行われるのか、また調査によってどのようなことがわかるのかといった点について、下平野遺跡の発掘映像などさまざまな画像や資料を使って解説を行いました。また調査方法については、最新のデジタル技術や脆弱遺物の保存処理、自然科学分析からのアプローチなどの実例も紹介し、現代の発掘調査の多様な調査内容を説明しました。
参加者には、これまでの発掘調査に対すイメージとしてテレビ報道などの作業員さんがハケを使って慎重に土器を掘り出しているといった印象以外に、多様な方法技術で遺跡の情報を可能な限り引き出そうとする試みに興味関心を持っていただけたと思います。
また講演後は巡回展展示遺物のギャラリートークを行いました。展示遺物の中には、江戸時代の萩焼など県内の近世窯跡(萩・長門・須佐)や萩城下町から出土した焼物も展示しています。うつわの形や釉薬など現代の萩焼との共通点や違いなど、見つけてみてはいかがでしょうか。
ヒストリアながと(長門市総合文化財センター)では12月21日(日)まで巡回展を開催中です。皆さまのご来場をお待ちしております。