[2018年7月] アーカイブ

2018年7月 9日

山口県埋蔵文化財センター第47回展示(明治150年記念特別展示)「維新前夜の山口県-出土品にみる長州メソッド-」の展示内容のご紹介~最終回 長州藩下関前田台場跡(国史跡)

 最終回は、下関市に所在する長州藩下関前田台場跡(国史跡)をご紹介します。
 幕末の攘夷戦争で、長州藩が下関海峡(関門海峡)沿いに十数か所設置した台場(砲台)の中心的施設で、1864年、イギリス・アメリカ・フランス・オランダ四か国で編成された連合艦隊による激しい砲撃を受け、上陸した連合軍によって諸施設はことごとく破壊、焼き払われました。
 列強の圧倒的な軍事力によって長州藩は屈服し、この砲撃事件の舞台となった前田台場跡は、長州藩が攘夷から開国へと方針転換し、倒幕運動に傾注する起点となった重要な遺跡です。
 連合艦隊砲撃によるとみられる着弾した砲弾のパネルのほか、ミニエー銃銃弾・火縄銃銃弾等、3点を展示しています。

長州藩下関台場跡.pdf

展示状況(前田台場跡).gif
展示状況