[2018年5月] アーカイブ

2018年5月28日

山口県埋蔵文化財センター第47回展示(明治150年記念特別展示)「維新前夜の山口県-出土品にみる長州メソッド-」の展示内容のご紹介 ~第2回 大板山たたら製鉄遺跡~

 萩市に所在する山口県最大級のたたら製鉄遺跡、大板山たたら製鉄遺跡(国史跡)をご紹介します。西洋の製鉄技術が入ってくる前に、長州藩により日本の伝統的なたたら製鉄技術を用いて建造された、藩初の洋式軍艦(丙(へい)辰(しん)丸(まる))の船材(船釘)を供給した遺跡です。
 製鉄用具・船釘のほか、たたら製鉄に携わった職人たちの飲食用具、計17点を展示しています。
 次回6月7日(木)[予定]は、白(しら)須(す)たたら製鉄遺跡(阿武(あぶ)町(ちょう))をご紹介します。
 
 大板山たたら製鉄遺跡.pdf

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展示状況

2018年5月18日

山口県埋蔵文化財センター第47回展示(明治150年記念特別展示)「維新前夜の山口県-出土品にみる長州メソッド-」の展示内容のご紹介 ~第1回 萩城跡[外堀地区]~

 関係6遺跡からなる5つのコーナーテーマで構成しています。
 維新前夜の萩の町のくらしぶり(萩(はぎ)城(じょう)跡(せき)[外堀(そとぼり)地区(ちく)]/萩市)のほか、長州藩による日本の伝統的な製鉄技術による洋式軍艦の建造(大板山(おおいたやま)たたら製鉄遺跡〔国史跡〕/萩市、白(しら)須(す)たたら製鉄遺跡〔国史跡〕/阿武(あぶ)町(ちょう))や鋳造技術による大砲の鋳造(郡(ぐん)司(じ)鋳(ちゅう)造(ぞう)所(しょ)跡(あと)/萩市)等、近代化への道のりを出土品により概観します。
 また、長州奇(き)兵(へい)隊(たい)の遺品(奇兵隊陣(じん)屋(や)跡(あと)/下関市)や長州藩が攘(じょう)夷(い)から開国へと方針転換し、倒幕運動に傾注する起点となった事件現場(長州藩下関前田台場跡〔国史跡〕/下関市)もあわせてご紹介します。
 【会  期】平成30年4月9日(月)~平成31年3月8日(金)
 【開館時間】午前8時30分~午後5時
 【休 館 日】土・日曜日、祝日・休日、年末・年始
 【入 館 料】無料
 
 これらの遺跡について、今回から6回にわたり、「展示解説書」をもとに各遺跡の見どころをご紹介します。
 
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 初回は、萩城跡(外堀地区)をご紹介します。石垣で仕切られた幕末期の秩序正しい町屋や住まいのようすなどのパネルとともに、萩城下町の町衆が使った飲食用具・仏具・喫煙用具・娯楽用具・化粧用具等、47点を展示しています。

 萩城跡(外堀地区).pdf
 
 なお、次回5月28日(月)[予定]は、大板山たたら製鉄遺跡をご紹介します。

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展示状況①
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展示状況②