[2016年1月] アーカイブ

2016年1月20日

巡回展(長門会場)で講演会とギャラリートークを行いました

 当センターが平成25年度に実施した発掘調査成果を紹介する巡回展「発掘された山口」が、「ながと歴史民俗資料室」(長門市東深川2660-4)を会場として、平成27年12月18日(金)~平成28年1月31日(日)の日程で開催されています。開催期間中の平成28年1月16日(土)に講演会と展示解説(ギャラリートーク)を行いました。
 講演会では、「東日本大震災復興支援に伴う発掘調査から見えた埋蔵文化財の意義~2年間の宮城県派遣体験を通じて~」と題して、スライドを交えてお話しました。東日本大震災の状況および復興支援に伴う発掘調査の体験から学んだ埋蔵文化財が持つ地域にとっての意義を講演の主題としました。また、山口県や長門市と東北地方の遺跡との違いや共通性を紹介し、「埋蔵文化財」の持つ力(文化力)についても実感してもらえる講演内容としました。約20名の参加者の皆様にとって、馴染みが薄い東北地方の話題とはいえ、体験談を盛り込んだ内容のため、熱心に興味深く聴講された様子でした。
 展示説明では、最初に、日本史全体の流れの中に巡回展の遺跡を位置づけました。次いで、遺跡の性格や展示品の特徴などについて、現代生活との比較やわかりやすい例えを含めて、身近に遺跡や地域の歴史を感じてもらえるような説明を行いました。皆様、ご参加ありがとうございました。
 ながと歴史民俗資料室に引き続き、平成28年2月6日(土)~3月1日(火)には、今年度最後の巡回展を「学びの森くすのき」(宇部市大字船木字内番田361番地6)で開催します。長門会場ともども、ぜひ、ご見学いただければ幸いです。

長門市巡回展(ホームページ.gif